
【特集】
〈Basic Science〉アミノ酸再発見 ―疾患・老化におけるアミノ酸とその代謝物の重要性
アミノ酸は蛋白質の構成成分やエネルギー代謝基盤にとどまらず、その固有の生理機能や代謝産物、空間的局在が疾患や老化の制御に深く関与することが明らかになりつつある。本特集では、D-アミノ酸の役割、BCAA代謝とがん幹細胞性、アミノ酸感知による恒常性・寿命制御、リソソーム機能を標的とした治療抵抗性制御、免疫細胞の代謝リモデリングなど、アミノ酸の新たな生理機能と最新の知見について解説する。
〈Clinical Science〉膠原病・リウマチ診療における慢性炎症と臓器障害 ―長期予後を見据えた治療戦略―
膠原病・リウマチ性疾患において、寛解達成後も残存する慢性炎症は不可逆的な臓器障害を惹起し長期予後を左右する。近年、加齢に伴う慢性炎症「inflammaging」や免疫老化の概念が注目され、炎症と臓器障害の連関が解明されつつある。本特集では、SLEの腎・血管障害、関節リウマチの腎・心血管合併症、全身性強皮症の皮膚潰瘍、超高齢社会におけるフレイル対策など、長期予後改善に向けた包括的な治療戦略を解説する。
<目次>
■ 特集
〈Basic Science〉アミノ酸再発見 ―疾患・老化におけるアミノ酸とその代謝物の重要性
・序(反町 典子)
・アミノ酸キラリティと炎症・免疫(笹部 潤平)
・がん組織における分岐鎖アミノ酸代謝の役割(松浦 顕教 ほか)
・アミノ酸感知による恒常性制御と疾患・老化制御(大井 綾乃 ほか)
・がん治療におけるアミノ酸代謝の重要性 ―栄養要求性から治療抵抗性制御へ―(小林 昌彦 ほか)
・アミノ酸による免疫細胞の機能制御(伊藤パディジャ綾香)
〈Clinical Science〉膠原病・リウマチ診療における慢性炎症と臓器障害 ―長期予後を見据えた治療戦略―
・序(一瀬 邦弘)
・慢性炎症と臓器障害の新しい理解 ~inflammaging からみた膠原病・リウマチ診療の未来~(一瀬 邦弘)
・SLE における腎・血管障害の長期予後管理(野﨑 祐史)
・関節リウマチにおける腎臓・心血管合併症と炎症制御(花岡 洋成)
・全身性硬化症における難治性皮膚潰瘍・皮膚病変と慢性炎症 ~臓器障害・長期予後との関連~(濱口 儒人)
・超高齢社会における膠原病診療の課題 ~免疫老化・フレイル・包括的介入~(川㞍 真也)
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■編集主幹
竹内 勤(埼玉医科大学学長/慶應義塾大学名誉教授)
■編集幹事
大石由美子(東京科学大学大学院医歯学総合研究科病態代謝解析学教授)
亀田 秀人(東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野教授)
高柳 広(東京大学大学院医学系研究科免疫学教授)
廣畑 俊成(帝京大学医学部客員教授/帝京大学医学部ベーチェット病研究講座)
藤尾 圭志(東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学教授)