最新号

消化器系

IBD Research 2026年9月号 (Vol.20 No.3)
IBD Research 2026年9月号 (Vol.20 No.3)

日比 紀文,仲瀬 裕志,久松 理一,平井 郁仁,渡辺 守

編

2,000

円 (税別)

【特集】

炎症性腸疾患(IBD)関連消化管腫瘍の内視鏡診断と治療の今

炎症性腸疾患(IBD)の罹病期間長期化に伴い問題となっているIBD関連消化管腫瘍において、内視鏡が果たす役割を第一線のエキスパートの執筆により網羅的に捉え直した企画である。

本特集では、内視鏡診断に必要な病理学的特徴や散発性腫瘍との鑑別点から始まり、生検を組み合わせたサーベイランスの実際や、AI診断支援を含む先端モダリティの質的診断能について詳細に論じている。さらに、ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)による大腸温存治療の適応と限界、ならびにクローン病における内視鏡を用いたモニタリング戦略やマネジメントにまで深く掘り下げて解説した。

多職種で連携し個別化された最適治療を提供するうえで、本特集が日々の臨床現場における質の高いサーベイランスと安全な治療選択を実現するための実践的な道標となれば幸いである。


<目次>

■ 特集

序(細江 直樹)

・炎症性腸疾患関連腫瘍の内視鏡診断を行うための病理組織学的な基礎知識―潰瘍性大腸炎関連腫瘍の病理組織学的な特徴を中心に―(下田 将之ほか)

・潰瘍性大腸炎関連腫瘍に対する内視鏡を用いたサーベイランスの有効性とその現況(岡田 聡ほか)

・潰瘍性大腸炎関連腫瘍に対する内視鏡診断の現況,白色光観察,IEE,色素散布を中心に(髙林 馨ほか)

・潰瘍性大腸炎関連腫瘍に対する内視鏡の質的診断―拡大・超拡大内視鏡とAI診断の現状と展望―(前田 康晴ほか)

・潰瘍性大腸炎関連腫瘍に対する内視鏡切除の現況(大島 啓一ほか)

・クローン病に合併した小腸/大腸癌―内視鏡的な特徴,内視鏡を含めたサーベイランス,マネジメント―(矢野 智則ほか)

・クローン病に合併した直腸,肛門管癌(古川 聡美)

■ 連載

【ワールドコングレスレポート】

・IBDのセッションを中心に 米国消化器病学会議(AGA/DDW)2026 2026年5月2~5日(シカゴ,米国)(貞島 健人)

【腸管粘膜免疫や腸内細菌叢とIBDの関連】

・第3回 IBDに対するFMTのポテンシャルと課題(石川 大)

【使える! IBD診療に役立つ活動性指標とアウトカム評価】

・第3回 新規バイオマーカーの特徴と活用方法(石田 夏樹ほか)

【IBDを志す若き医師への期待】

・長くIBD診療に携わってきた老耄医師の戯言(9)(日比 紀文)

【文献紹介 IBD注目のKey論文】

・ステロイド反応性の中等症~重症潰瘍性大腸炎における長期vs短期ステロイド漸減法:無作為化比較試験 Kumar A et al:Aliment Pharmacol Ther 63:802―810, 2026(秋山慎太郎)

・クローン病において大腸粘膜関連細菌叢シグネチャーは,抗TNFα製剤への治療反応を予測する Zafeiropoulou K et al:Front Cell Infect Microbiol 16:1741002, 2026(櫻庭 裕丈)

・炎症性腸疾患における人工知能:イノベーション,実装,およびインパクト Iacucci M et al:Nat Rev Gastroenterol Hepatol, 2026(三澤 将史)

・小腸クローン病の早期診断を目的としたカプセル内視鏡

スコアリングシステムの開発 Ogino Y et al:J Gastroenterol 60:705—714, 2025(馬場 重樹)

【追悼文】

・追悼 味岡洋一先生(渡辺憲治)

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【編集主幹】

日比 紀文(慶応義塾大学名誉教授)


【編集幹事】

仲瀬 裕志(札幌医科大学医学部消化器内科学講座教授)
久松 理一(杏林大学医学部消化器内科学教授)
平井 郁仁(福岡大学医学部消化器内科学講座教授)
渡辺  守(順天堂大学医学部特任教授)

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